不動産トレンド:クイーンズで活発化する住宅マーケット

ニューヨーク・クイーンズ地区の新築・再開発プロジェクトが注目を集めています。マンハッタンの家賃高騰やブルックリンの物件供給不足を背景に、より現実的な価格帯で暮らしやすいエリアとして、クイーンズの需要が着実に拡大しています。

特に話題となっているのがウッドサイド(Woodside)とフォレストヒルズ(Forest Hills)です。

ウッドサイドでは、鉄道・地下鉄・バスの3路線が交差する交通利便性を活かした中規模の集合住宅が次々と建設中。家族世帯や新規移住者が多く、1ベッドルームで月$2,500前後の家賃帯が人気を集めています。近隣にはカフェや国際色豊かなレストランも増え、若い世代を中心にコミュニティが活気づいています。

一方のフォレストヒルズは、緑豊かで落ち着いた街並みが魅力。古いタウンハウスのリノベーションと新築コンドミニアムの開発が進み、「郊外の静けさと都市の便利さを両立できるエリア」として再評価されています。特にフォレストヒルズ・ガーデンズ周辺では、高所得層や子育て世代の購入希望が増加。近年では、スマートホーム機能を備えた最新コンドも登場しています。

クイーンズ全体では、2025年に入り新築供給が前年比8%増加。ロングアイランドシティを中心とした高層レジデンスに加え、ウッドサイドやジャクソンハイツなどの中規模開発が市場を支えています。地価が比較的安定しているため、投資目的の購入者も増加傾向にあります。

今後のクイーンズは、「価格・利便性・生活環境」の三拍子がそろう地域として、ますます存在感が高まる見込みです。マンハッタンまでのアクセスを重視しつつも、より広く快適な住まいを求める人々にとって、クイーンズは2025年の注目エリアといえるでしょう。

【クイーンズのフォレストヒルズの動画です。ぜひご覧ください】


この記事の筆者

Relo Redac, Inc.(リダック)は企業・人・資産のリロケーションを目指し、1986年にNYで設立されました。2005年にリログループ(東証プライム上場)の会社になり、以来、米国  に進出される日本企業、駐在員、投資家のみなさまのニーズにお応えするため、住宅の斡旋、オフィス設営や不動産投資、コンサルティング等の不動産総合サービスを提供しています。

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